
鎌倉の観光をさらにおいしく。
冬に楽しむいちご狩りと、鎌倉いちごファームの定植シーズン
鎌倉いちごファームでは、来年度のいちご狩りシーズンに向けて、ハウス内でいちごの定植(植え付け)を行いました。
この時期になると、農園のハウスでは次の季節に甘く実るいちごを育てる準備が始まります。
実はもっと前からイチゴの苗を作っていますが、、、
今回は定植について
定植は、いちご栽培の中でも特に重要な作業のひとつ。ここでの丁寧な管理が、冬のいちごのおいしさを決める!

秋にいちごを植える理由とは?
鎌倉の気候を活かしたいちごづくり
いちごの植え付け(定植)は、9月から10月にかけて行われます。
「なぜこの時期なのか?」と思う方も多いかもしれません。
実はいちごは、花芽(はなめ)を形成するために“寒さ”が必要な植物です。
秋のやわらかな日差しを受けて根を伸ばし、冬の冷え込みに当たることで、いちごの体の中では花芽が作られます。
この低温にさらされることで、いちごは「冬が来る」と感じ、春に向けて花を咲かせる準備を始めます。
これを「花芽分化(はなめぶんか)」と呼びます。
そして、冬のハウスでは昼間に温度を上げ、夜にしっかり冷やすことで、花芽がしっかり育ち、甘くて香り豊かな果実になります。
寒暖差が大きい鎌倉の冬は、この花芽形成と糖度アップにとても適した環境です。

ハウスの中では1株ずつ丁寧に定植
鎌倉いちごファームのいちごは、ハウスの中で一株ずつ丁寧に植えられていきます。
定植前には土の温度や水分、肥料の状態を細かくチェックし、苗が根付きやすい環境を整えます。
植え付けの際は、根を曲げず、浅すぎず深すぎないように配置することがポイントです。
苗が安定すると、葉が上に向かってまっすぐ立ち上がり、健康的な生長が始まります。
この時期の管理が甘いと、冬場の実付きや果実のサイズに大きく影響してしまうため、慎重な作業が求められます。

苗を丁寧に育てることで植え付け時にも生育がよく収穫までしっかりと育ってくれます。
苗の生育の感じとしては写真のような感じのものを植えていきます!
鎌倉いちごファームで育つ6品種のいちごたち
鎌倉いちごファームでは、来年のいちご狩りに向けて6種類のいちごを育てています。
- おいCベリー:甘みと酸味のバランスが良く、ビタミンCが豊富
- スターナイト:濃い赤色と上品な甘さが特徴
- あまえくぼ:果肉がやわらかく、ジューシーな味わい
- 雪桜:白い果皮が美しく、見た目も華やか
- もういっこ:甘みが強く、食べ応えのある果実
- よつぼし:甘み・酸味・香りのバランスが取れた人気品種
それぞれの苗がハウスの中で元気に根を張り、1月からのいちご狩りシーズンに向けて成長しています。
複数の品種を育てることで、来園者の方々が食べ比べを楽しめるのも鎌倉いちごファームの魅力です。

冬の寒さが“甘さ”をつくる。鎌倉の気候が育む味わい
冬のいちごが甘くおいしいのは、寒暖差によって糖が蓄えられるからです。
夜の冷え込みで成長がゆるやかになり、昼間に太陽を浴びて光合成で作られた糖が実にたまっていきます。
鎌倉は海風の影響で気温変化がほどよく、ハウスの温度管理と相性が抜群です。
農家ではハウスの換気や暖房を細かく調整しながら、いちごがストレスなく育つ環境を維持しています。
この繊細な管理が、甘くて香り高い鎌倉いちごを生み出す秘訣です。



鎌倉いちごファームの直売は12月中旬スタート!いちご狩りは1月中旬ごろから!
鎌倉いちごファームでは、ハウス前の野菜自動販売機にて12月中旬頃から直売をスタートします。
新鮮ないちごや季節の野菜を気軽に購入いただけますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
そして、いちご狩りは1月中旬頃からのスタート予定です。
冬の寒さの中でじっくり育ったいちごは、甘みがぎゅっと凝縮されており、「とても甘い!」と昨年も多くのお客様にご好評をいただきました。
鎌倉観光と合わせて楽しめるいちご狩りは、家族連れやカップルにも人気のスポット。
冬の鎌倉を訪れた際は、温かいハウスの中で採れたての甘いいちごをぜひ味わってください。
詳しい情報は公式のInstagramにもアップしていきます!
鎌倉いちごファーム(@k.ichigofarm) • Instagram写真と動画
おわりに|いちごの定植は“おいしさの第一歩”
今回の定植作業を終えると、いちごは冬に向けて少しずつ成長していきます。
鎌倉いちごファームでは、毎日温度や湿度を確認しながら、苗の様子を見守っています。
この丁寧な手入れの積み重ねが、1月からのいちご狩りでお客様にお届けする「おいしさ」へとつながります。
冬の寒さと農家の手間が生み出す、鎌倉の自然の恵みをぜひ味わいに来てください。
鎌倉いちごファームでは、今年も心を込めて育てたいちごで、皆さまをお迎えします。